家具の寸法の測り方|設置場所と搬入経路で確かめること

家具の寸法は、「置く場所」と「運び込む道すじ」の2つを測るのが基本です。置く場所は家具の本体より少し余裕があるか、扉や引き出しを開けるスペースがあるかまで確かめ、搬入経路は玄関から部屋までのいちばん狭いところで通るかを確かめます。

用意する道具

  • メジャー:長さ5m前後の金属製のものだと、1人でも高さや奥行きを測りやすい
  • メモと筆記用具、またはスマートフォン:測った場所と数字を図にして残す
  • マスキングテープ:床に家具の大きさを貼ると、置いたときの圧迫感や動線が分かる

数字は「幅×奥行き×高さ」の順に書き、どこを測ったかも一緒に残しておくと、商品ページの寸法と比べるときに迷いません。

設置場所の測り方

  1. 幅は、床の近くと腰の高さ、天井の近くの3か所で測り、いちばん狭い値を使う。壁は完全にまっすぐとは限らないため。
  2. 奥行きは、壁から家具の前に出せる位置までを測る。通路として残したい幅も決めておく。
  3. 高さは、床から天井、または窓の下端・エアコン・照明など、ぶつかりそうな物の下端までを測る。
  4. 壁と床の境目の巾木(はばき)の厚みを測る。家具の背面が巾木に当たって、壁にぴったり付かないことがある。
  5. コンセント・スイッチ・窓・カーテンレールの位置を測り、家具でふさがないか確かめる。

家具の外形寸法は、表示どおりにぴったりとは限りません。消費者庁の解説では、たんすの外形寸法の表示にはプラス5mm以内・マイナス10mm以内の範囲が認められています。すき間に入れる家具は、表示より少し大きい可能性も見込んでおきましょう。

開ける・使うためのスペースも測る

家具が入っても、扉や引き出しを開けられなければ使えません。本体の寸法に加えて、使うときに必要な空間を確かめます。

本体のほかに確かめたいスペース
家具確かめること
チェスト・タンス引き出しを全部引き出せる前のスペース
扉付きの棚・食器棚扉を開けたときの幅と、開く向き
部屋のドアの近くドアが家具に当たらずに開くか
キャスター付きの家具引き出して使うときの奥行き

消費者庁の解説では、扉を開くと幅が広がるたんすは、扉を閉じたときの幅と、扉を全部開けたときの幅の両方を表示することとされています。商品ページにこの2つの数字があれば、両方を設置場所と比べてください。

安全に置ける場所かも確かめる

東京消防庁のハンドブックでは、避難通路や出入口の周りに、倒れたり動いたりしやすい家具を置かないこと、寝る場所や座る場所にはなるべく家具を置かないことを勧めています。寸法を測るときに、家具が倒れたらどこに届くかも想像しておくと安心です。

  • 背の高い家具は、倒れてもドアや通路をふさがない向きに置く
  • 窓際に重い物や倒れやすい物を置かない
  • 突っ張り式の器具を使うなら、家具の上と天井とのすき間も測っておく

固定の方法は家具の転倒防止の方法で説明しています。

搬入経路の確かめ方

完成品で届く家具や、梱包が大きい家具は、部屋まで運べるかが問題になります。玄関から設置場所まで、通る順に測っていきます。

  1. 建物の入口・エレベーターの扉の幅と高さ、かごの奥行きを測る。
  2. 玄関ドアを開けたときの、実際に通れる幅(ドアの厚みやドアノブの出っ張りを除いた幅)を測る。
  3. 廊下の幅と、天井の低い部分の高さを測る。
  4. 曲がり角では、家具を斜めにして回せるかを確かめる。長い家具ほど角で引っかかりやすい。
  5. 階段は幅のほか、手すりの出っ張りと、天井が低くなる部分の高さを測る。
  6. 設置する部屋のドアの幅と高さを測る。

商品ページで確かめるのは、本体の寸法だけではありません。梱包サイズと重さ、組み立て式か完成品か、配送の方法(玄関渡しか、部屋まで運んでもらえるか)も見ておきましょう。組み立て式なら、箱が通れば部屋の中で組み立てられます。その場合は、組み立てる作業スペースを確保できるかも考えておきます。

集合住宅では、エレベーターや共用廊下の使い方に決まりがあることもあります。大きな家具を運び込む日が決まったら、管理会社や管理組合に事前の連絡が要るかを確かめておくと、当日あわてずにすみます。古い家具を入れ替える場合は、運び出す家具の寸法と処分の方法もあわせて考えておきましょう。

測るときによくある失敗

寸法を測ったのに「入らなかった」「使いにくかった」となる原因は、だいたい決まっています。測り終えたら、次の点を見直してみてください。

  • 幅を1か所だけで測り、壁のゆがみや柱の出っ張りに気づかなかった
  • 巾木や床のコード、カーペットの厚みを考えに入れていなかった
  • 本体の寸法だけを見て、取っ手や扉の金具の出っ張りを足していなかった
  • 高さは足りたが、照明やエアコン、カーテンレールに当たった
  • 部屋には入る大きさなのに、梱包の箱が階段の曲がり角を通らなかった
  • 組み立てた家具を起こすとき、天井に当たって立てられなかった

最後の点は見落としがちです。背の高い家具を床に寝かせて組み立てる場合、起こすときには家具の高さより長い対角線の長さが必要になります。天井との差が小さいときは、組み立て方を説明書で確かめておきましょう。

測った寸法で商品を絞り込む

寸法が決まったら、種類ごとの選び方の記事もあわせて読むと、サイズ以外に見るべき点が分かります。

すき間に置く家具を探しているなら、幅の細い商品が多いワゴン・すき間収納の一覧から探すと早く見つかります。

※価格・在庫は2026年11月8日 9:04時点のものです。購入の時点で各ショップに表示される価格が適用されます。最新の価格・在庫・送料は各ショップでご確認ください。

収納家具全体は商品一覧で、種類・ブランド・価格帯から絞り込めます。

まとめ

家具のサイズ選びは、置く場所を複数の高さで測り、巾木やコンセント、扉と引き出しを開けるスペースまで含めて考えるのがこつです。そのうえで、玄関から部屋までの最も狭いところを通れるかを梱包サイズで確かめれば、届いてから入らないという失敗をかなり防げます。測った数字と図は、買ったあとも模様替えや買い替えのときに役立つので、捨てずに残しておきましょう。